ベランダに出て虫の音を聴き、澄んだ空気の向こうに月を見上げ大切な誰かを想う…
ひんやり冷たい朝の空気が鼻を通りツーンとさせる。
秋って、しんみり。
秋って、素敵だ。
この秋に何をしよう。
美味しいお食事、女友達と旅行、後回しになっていた読書、ワイワイ声を上げてスポーツ観戦。
あ、お部屋の大掃除も。
どれもいい。どれも好き。
この秋に…いえ、秋に限らず。
モノゴコロがついた頃から、時間をみつけては映画鑑賞。
わが家には中古や父が録画編集したVHSが山ほどあった。
幼い頃は帰りの遅い両親を待って、いつも姉とふたりTVの前に並んでいたっけ。
画面の中の美しい女優さんに目を奪われ、ココロを奪われ、立ち居振る舞いを真似てみたり。
ココロに残るフレーズを手帳に書き記してみたり。
お気に入りのサントラ盤を購入し、擦り切れてしまうほど夜な夜な聴き更けってみたり。
３桁に上る？ほどに幾度となく見返したお気に入りの作品、セリフもすべて入っている。
モーソーがボーソーしていた少女時代。
今に至っては、人生のノウハウは映画から得たものばかり。
この週末、もうすっかり大人になった長男、二男と母（私）の３人で映画館へ。
両手に息子、で、１本鑑賞。＾＾
その翌日、ひとり、30年前の作品のリバイバルへ足を運ぶ。
10代の頃に観て以来…
大画面に向かい合っていると、あの頃の色味のようなものが蘇る。
なんとも言えない気持ちに。
先日、新幹線で隣に乗り合わせた見ず知らずのお兄さんと、いつの間にやら映画談議。
彼が一番最近良かったという作品をリコメンドしてくれて…
「名古屋戻ったら私も観に行こうかな」と伝えたけど、まだ観れてないなぁ。笑
お名前も知らない、お聞きしたのは「29才、新婚さん」とのことだけ。
何も知らない、二度と会わない、が、旅の醍醐味。
そんな旅のスパイスにも１本の映画。
いいときも、そうじゃないときも、映画に救われる。
そうしてココロを整える。
きっとこれから先も、ずっとずっとそのくり返し。
小川
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